大日本印刷株式会社(本社:東京社長:北島義俊資本金:1,144億円、以下:DNP)は、キッチン収納、家具、室内ドア向けに、独自のEB(電子線)コーティングを行った鏡面仕上げ化粧シート『PIAFORTE(ピアフォルテ)』を開発、本年6月中旬より販売を開始します。
近年、日本において、鏡面仕上げの収納扉を使ったシステムキッチンの人気が高まっています。こうした鏡面加工の多くは、ウレタンや紫外線硬化型樹脂などの塗装で仕上げていますが、これらの塗装は、傷がつきやすく、また、一度ついた汚れがとれにくいなどの問題がありました。
こうした問題を踏まえ、DNPは独自技術であるEBコーティングを使って表面処理を行うことにより、傷や汚れに強く、手入れが簡単といった特長をもたせた、鏡面仕上げ化粧シート『PIAFORTE』を開発し、販売を開始することとしました。
【EB(Electron Beam:電子線)コーティング技術について】
塗工樹脂(液体)に電子線を照射することにより、樹脂に含まれている原子を重合反応させ、樹脂を硬化させる技術です。ウレタンや紫外線硬化型樹脂を塗装する方法に比べ、ほぼ完全に反応して硬化するため、表面硬度の高い膜が得られます。
この技術を用いることにより、傷や汚れ、日光などに強く、高耐久かつ実用性能、品質安定に優れた製品となります。また、製造工程での省エネルギー化やCO2排出量削減、無溶剤塗工が可能な次世代型環境対応技術でもあります。
【製品の特長】
当製品は、非塩ビ(オレフィン系樹脂)フィルムを使用し、色や柄の印刷を施した上に、EBコーティングを施した、鏡面仕上げ化粧シートです。
1.傷に強い
塗装加工に比べ表面硬度が高いため、傷がつきにくく、目立ちません。
2.汚れに強く、手入れが簡単
耐水性が高く、汚れが染み込みにくいため、乾いた布などで拭き取るだけで、簡単に汚れが落とせます。
3.輝きや美しさが長持ち
耐光性を付与してあるため、長期使用しても色あせにくく、鮮やかな色合いが長持ちします。また、耐溶剤性が高く、シンナーなどで拭き取りを行っても、光沢が持続します。
【今後の展開と売上目標】
DNPは今後、キッチン収納のほか、ベッドなどの家具や、玄関収納、室内ドアなど、高級感が求められる住宅インテリア用途に、PIAFORTEを展開していきます。キッチンメーカー、家具メーカー、建材メーカーをはじめ、住宅メーカー、設計事務所などにも積極的に販促を行い、2006年度で10億円の売上を見込んでいます。