大日本印刷株式会社(本社:東京社長:北島義俊資本金:1,144億円以下:DNP)は、手書きの文字や図形をデジタルデータとして記録できるデジタルペンの専用紙を、オフィスのプリンタなどを使って、必要な時に、必要な枚数だけ作成するプリントオンデマンドシステムを開発し、平成18年3月8日より、販売を開始します。
DNPは、従来の印刷による専用紙作成に、今回開発したプリントオンデマンドシステムの販売、および当システムによるプリント受託サービスを加え、さらに、業務改善コンサルティングや、システム設計・開発などを行うことにより、企業の多様なニーズに対応します。
【プリントオンデマンドシステムの特長】
1.専用紙による個人の識別が可能専用紙1枚1枚に、固有のドットパターンをプリントすることが可能です。各ドットパターンと、データベース上の個人情報を関連付けることにより、専用紙自体に個人を識別する機能を持たせることができます。
2.氏名や連絡先などをあらかじめプリントすることが可能
個人に割り当てられたドットパターンとともに、氏名データなどをあらかじめ専用紙に個別にプリントすることができます。保守・点検記録などに使う場合は、作業の結果だけを記入すればよいため、記入負荷を軽減でき、記入ミスも防止できます。
3.用途のデザイン変更が容易
記入用の枠や、項目名の書体など、主なデザインパターンをいくつかの部分に分割し複数登録しておくことができます。用途や条件に応じて、登録パターンを自由に組み合わせてプリントできるため、記入作業に応じたデザイン変更や用紙管理の効率化が可能です。
【開発の背景】
デジタルペンは、手書きの情報をデジタルデータにする必要がある多くの業務分野で、利用が広がっていますが、導入企業の増加にともない、以下のようにニーズが多様化しています。
1.学習塾や予備校などでの試験答案の採点業務
学習塾や予備校などでは、1枚の答案を複数の担当者が分担して採点するケースがあります。従来、各担当者は、分担箇所の採点をする際、識別コード(学籍番号、受験番号など)をその都度記入する必要があり、省略化が望まれていました。
2.工場や作業現場での保守・点検業務
保守・点検記録の記入完了後に新たな要素を追加記入する場合、従来、顧客や機器の管理コードなどを再記入する必要があり、省力化が求められていました。また、点検対象機器に合わせ、記録用紙のデザインを変更し、必要な枚数だけプリントしたいというニーズもありました。
3.店頭やカスタマーセンターでの申込受付業務
繁忙時に、担当者が複数の顧客に同時に対応するケースがあります。複数の申込書を並べて記入する際には、従来、顧客コードなどをその都度記載する必要があり、省力化と記入ミス防止策が求められていました。DNPは、こうした多様なニーズに対応するため、プリントオンデマンドシステムを開発しました。
プリントオンデマンドシステムは、既に東京都内の公立小学校で、テストの採点業務に試験的に導入されており、個々の生徒の得意分野、不得意分野が把握しやすく、個別指導にもつながるとの評価を得ています。
【売上目標】
現在デジタルペンシステムのテスト導入や実証実験を進めている約100社を中心に、プリントオンデマンドシステムおよび関連サービスを提供し、2007年3月までに、約3億円の売上げを見込んでいます。
【デジタルペンの概要】
当システムで使用するデジタルペンは、スウェーデンのAnoto AB(本社:スウェーデン・ルンド市CEO:オリアン・ヨハンソン以下:アノト社)が開発したもので、ペンに内蔵された小型カメラが、専用紙に印刷された微細なドットパターンを撮影し、用紙の種別やペンの軌跡(ペンが、用紙のどの位置で、どのように動いたか)を記録します。
日本では、DNPなどが代理店となり、ドットパターンのライセンス販売、デジタルペンや専用紙の販売、デジタルペンを活用した業務改善提案、周辺システムの開発などを行っています。