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表示時の判読性を高めた『秀英体』フォントを開発

大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊資本金:1,144億円以下:DNP)は、DNPのオリジナル書体である『秀英体』の特徴を活かしながら、テレビ、パソコン、携帯端末などに表示した時の判読性を高めた高精細ディスプレイ表示用秀英体フォントを開発し、4月1日から提供を開始します。

DNPは今後、美術館のハイビジョンギャラリー用コンテンツ、企業の株主総会や周年事業用の展示映像コンテンツ、ハイビジョン放送、携帯電話や電子書籍端末向けコンテンツなど、ディスプレイ上で文字を表示するコンテンツのタイトル、本文、キャプション、外国語の字幕、聴覚障害者向けの説明文などの用途で、活用を図ります。

【秀英体について】
秀英体は、明治末期にDNPが開発したオリジナルの活版印刷用活字で、長い歴史の中で洗練された、美しく読みやすい書体として、出版社、作家、装丁家、デザイナーなど本の作り手や、受け手である読者から高い評価を得てきました。

秀英体は、当初、金属活字でしたが、昭和40年代のCTS(Computerized Typesetting System;コンピュータを使用した組版システム)化の流れの中で、秀英体デジタルフォントの開発を開始し、以降、文字数の拡張や書体の充実を図ってきました。現在までに、明朝3書体、ゴシック4書体の秀英体デジタルフォントを開発し、出版物や電子書籍などに幅広く使用されています。

また、平成9年4月から、電子書籍用に秀英体フォントを供給し、平成17年9月には、JIS第3・第4水準(JIS X 0213:2004)に対応した約15,000文字を市販のパソコン用ワープロソフトに提供するなど、用途拡大を図ってきました。

これらの活動の中で、ディスプレイ上で、より読みやすいフォントを開発してほしいという要望が多かったため、これまで高い評価を得てきた秀英体の特徴を損なわず、ディスプレイ上での読みやすさを向上させたフォントを開発しました。

【高精細ディスプレイ表示用フォントについて】
高精細ディスプレイであっても、印刷物と比べると解像度が劣ります。このため、従来の秀英体は、明朝体の細い横線や、ハネ・ハライの先端などが表示されないことがありました。

電子書籍や映像コンテンツの説明文などでも秀英体を使いたいという要望が多くありましたが、これまでは、ディスプレイ上での読みやすさに問題がありました。

DNPは、ディスプレイ上で文字の一部が欠けていないかといった判読性評価テストや、表示された文字のコントラストにばらつきがないかなどの分析などを行い、高精細なディスプレイ上で読みやすい秀英体フォントの開発に取り組んできました。

今回は、秀英体デジタルフォントをベースとし、要望の多かった明朝体(秀英明朝)の高精細ディスプレイ表示用フォントを開発しました。順次、他の書体にも展開する予定です。高精細ディスプレイ表示用秀英明朝フォントの主な特長は以下の通りです。

・線のはじめの部分を太くするなど、文字の存在感を強調したデザイン
・漢字の横線、かな文字の線、ハネやハライの先端などを太めに変更
・かなの横線をやや斜めにし、ディスプレイ上でのコントラストが均一になるように調整

【今後の展開と売上目標】
高精細ディスプレイ表示用秀英明朝フォントは、第1号ユーザーとして、秋田県立近代美術館のハイビジョンギャラリー用コンテンツで採用されました。

今後、DNPが企画・制作する映像コンテンツや電子書籍コンテンツを中心に、用途の拡大を図ります。

DNPは、企業を中心に当フォントの販促を行い、フォント利用費と、コンテンツの企画・制作費を合わせ、今後3年間で10億円の売上を見込んでいます。

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