財団法人国際科学技術財団は、2007年(第23回)日本国際賞(ジャパン・プライズ)授賞対象分野と概念定義を、次のとおり決定いたしました。
領域 I生産
「基礎研究が発信する革新的デバイス」
科学の基礎研究は、現代社会を支える礎として重要な役割を担っています。物理、化学などの基礎研究分野におけるブレークスルーは、時として革新的材料やデバイスとして結実し、それが新産業を生み出すことにつながります。
2007年の本賞は、独創的な基礎研究成果を新産業に結びつくような革新的デバイスの創製にまで発展させた業績を対象とします。
領域 II生命保全技術・生命環境
「共生の科学と技術」
生命体は細胞、個体、生態系として個別に生命現象の諸相を演出するだけではなく、他の生命体と直接的あるいは間接的に、競争的あるいは協調的な関係性を共有することによって生きています。
安定した関係性の破綻は、生物圏のみならず、地球の物理化学的な環境の劣化にすらつながりうるものです。
ここでは、単に生物学的な「共生= symbiosis」という概念に限定せず、細胞、個体、生態系などさまざまな階層で演出される生命体間の共生、すなわち「共に生きる関係」を解析し、そのような共生関係の破綻とその修復に関する科学と技術に貢献した業績を顕彰します。
具体的な事例としては、たとえば大気圏、水圏、土壌圏の劣悪化や新再興感染症などの事象が生命体間の共生関係にもたらしている現象や、逆にこれらの事象をもたらすに至った生命体相互の関係の破綻などをも広く包括するものです。
2007年(第23回)日本国際賞分野検討委員会委員
委員長黒川清日本学術会議会長
領域I:生産
部会長橋本和仁東京大学先端科学技術研究センター所長
委員魚崎浩平北海道大学大学院理学研究科教授
〃大須賀篤弘京都大学大学院理学研究科教授
〃高木英典(*1)東京大学大学院新領域創成科学研究科教授
〃高柳英明(*2)NTT物性科学基礎研究所所長
領域II:生命保全技術・生命環境
部会長星元紀慶應義塾大学理工学部教授、東京工業大学名誉教授
委員石川冬木京都大学大学院生命科学研究科教授
〃岩槻邦男兵庫県立人と自然の博物館館長
〃安井至国際連合大学副学長
〃山下興亜中部大学長
(敬称略平成17年7月4日現在)
[日本国際賞]
日本国際賞は科学技術において、独創的・飛躍的な成果を挙げ、科学技術の進歩に大きく寄与し、人類の平和と繁栄に著しく貢献したと認められた人に与えられます。
日本国際賞は、科学技術の全分野にわたりますが、毎年2つの授賞分野を指定し、原則として1分野1件、1人に授与されます。受賞者には日本国際賞として賞状、賞牌及び賞金5千万円(1分野に対し)が贈られます。
*1高木英典委員の「高」の字は、正しくはナベブタの下が目
*2高柳英明委員の「高」の字は、正しくはナベブタの下が目
財団法人国際科学技術財団
http://www.japanprize.jp