株式会社メディネットは、日本赤十字社医療センター(東京都渋谷区、院長:増田寛次郎、以下「日赤医療センター」)及び同社の契約医療機関である新横浜メディカルクリニック(横浜市港北区、院長:金子亨)との間で共同研究契約を締結し、“活性化自己γδT細胞療法 の多発性骨髄腫に対する安全性及び有効性の検討”について同院血液内科(部長:鈴木憲史)の主導で、共同臨床研究を開始しましたのでお知らせいたします。
多発性骨髄腫は、リンパ球から分化した形質細胞ががん化した血液がんの一種です。
その典型的な病状として、貧血、腎障害、骨痛、易骨折性、高カルシウム血症等が挙げられ、その結果、QOL(Quality of life)が著しく低下します。
しかしながら、現時点では、骨髄腫の最善の治療としてコンセンサスが得られているものはなく、様々な併用療法が施行され治療成績を向上させる試みが行われている状況です。
また、骨髄腫細胞を根絶するような治療法も開発されておらず、治療後に残存する骨髄腫細胞が患者様の生命予後に大きな影響を及ぼしている可能性があると考えられております。
本共同臨床研究は、多発性骨髄腫への初期治療として、まずはVAD療法 等を行い、引き続き、同療法後も残存するであろう骨髄腫細胞に対して活性化自己γδT細胞療法を実施することで、その安全性と有効性を評価、検討することを目的としており、2006年3月までの期間で実施する予定です。
メディネットは、γδT細胞の骨髄腫細胞に対する高い殺傷能力をin vitroの実験で既に確認しており、生体内においても、直接的に骨髄腫細胞を殺傷することによる治療効果が期待されます。
活性化自己γδT細胞療法は、他の免疫療法と同様、従来の化学療法、放射線療法とは全く異なる作用機序によって、且つQOLを乱すことなく抗腫瘍効果が期待できる新しい療法であり、比較的高齢者に発症しがちな多発性骨髄腫治療への臨床応用の検討は、今後のがん治療全体にとっても少なからぬ意義を持つものであります。
メディネットは、本共同臨床研究において日赤医療センター血液内科及び新横浜メディカルクリニックに対し、同社が保有する各種基礎データを提供するとともに、両医療機関が患者様に対して実施する採血、細胞加工、投与、診察等の結果から得られる新たなデータを収集し解析する役割を担っております。
これらの取り組みにより、メディネットが保有する細胞加工技術及びノウハウに基づく活性化自己γδT細胞療法を用いた新たな治療プロトコルの臨床効果を評価、確認し、保有技術の臨床エビデンス強化を図ると共に、多発性骨髄腫に対する新たな治療法の確立に貢献し得るものと期待されます。